私は、色々考えたり、想像したりすることが好きです。福祉タクシーを、始めるにあたっても、色々考えました。
福祉タクシーを、通院以外にも、お買い物やレジャーなどにご利用いただきたい。そんな気持ちが大きかったので、車椅子一台とセカンドシートに3名乗車できるトヨタ「ノア」で運行することにしました。
しかし、今はコロナ禍であり、タクシーを使ってまで、みんなでお出かけする機会はあまりありません。ご依頼も、入退院、通院がほとんどです。それが今、皆さんが一番必要としている福祉車両を使ったサービスなのです。
そう思うと今後は、ストレッチャーやリクライニング車椅子を装備することができる車両への転換もありなのかなと考えたりもします。ストレッチャーで寝たまま移動できるということは、利用される方の身体の負担も抑えられるな、とか。
でも、そう思いつつ、結局は最初の気持ちに戻るのです。それはきっと、義父母を見ているからだと思います。
義父母は、毎月一回、車を持たない叔母たちを乗せてお買い物に出かけます。以前、祖母が元気だった時は5人で出掛けていました。近所に住む叔母たちと定期的に会い、生活必需品を購入するお手伝いをし、お昼ご飯を一緒に食べて帰る。いつまでも仲の良い関係は素敵だなと思います。そして、そういう機会をずっと持ち続けている義父母をとても尊敬しています。私の理想とするところであり、福祉タクシーのドライバーになろうと思ったきっかけの一つでもあります。
先のことはわかりませんが、この気持ちを持ちながらも、新しいことを考えたり準備したり、行動することは続けて行きたいと思います。